夜ふけのなわとび

夜ふけのなわとび

夜ふけのなわとび

「いささかは 苦労しましたと いいたいが 苦労が聞いたら 怒りよるやろ」


林真理子のエッセイ集「夜ふけのなわとび」で引用されていた歌。これは田島聖子がご主人の闘病生活を描かれた「残花亭日暦」の中で読んでいた歌らしい。うーん、深い。私なんかちょっとでも困難なコトがあるとすぐ「悲劇のヒロイン」気分に浸ってしまうというのに。田島聖子のように、ご主人の介護と高齢の母の世話をする毎日を私なんかが経験したら、
「どーして私だけこーゆー思いをするのよぉーーーーっ!!」
と心の中で絶叫してしまうだろう。


私も不幸に見舞われたときは、この歌を思い出してみようと思う。ちょっとばかり気持ちが軽くなりそうな気がする。田島聖子もエライけど、林真理子のこんな言葉にも救われそうな気がする。


「ま、なんとかなるでしょう。今までもなんとかなったもん」