だいこん

だいこん

だいこん

時代劇版「ほんまもん」のようだ。
登場人物は、みんなひと癖やふた癖もありながら、それでいて憎まれないキャラである。
江戸時代の「食堂」の様子が目に浮かぶようで。
正直者には福がある、といういまどき珍しい路線で、読み終わったあと爽快感が残る小説。

青森ねぶた殺人事件

青森ねぶた殺人事件

青森ねぶた殺人事件


知ってる地名が出てくるのは心地よいが、太鼓に好きだった女性の死体をかくして「大騒ぎさせたかった」という動機が最後までわからなかった。まあ殺人犯は他にいたのだが

夜ふけのなわとび

夜ふけのなわとび

夜ふけのなわとび

「いささかは 苦労しましたと いいたいが 苦労が聞いたら 怒りよるやろ」


林真理子のエッセイ集「夜ふけのなわとび」で引用されていた歌。これは田島聖子がご主人の闘病生活を描かれた「残花亭日暦」の中で読んでいた歌らしい。うーん、深い。私なんかちょっとでも困難なコトがあるとすぐ「悲劇のヒロイン」気分に浸ってしまうというのに。田島聖子のように、ご主人の介護と高齢の母の世話をする毎日を私なんかが経験したら、
「どーして私だけこーゆー思いをするのよぉーーーーっ!!」
と心の中で絶叫してしまうだろう。


私も不幸に見舞われたときは、この歌を思い出してみようと思う。ちょっとばかり気持ちが軽くなりそうな気がする。田島聖子もエライけど、林真理子のこんな言葉にも救われそうな気がする。


「ま、なんとかなるでしょう。今までもなんとかなったもん」

堤義明闇の帝国

堤 義明  闇の帝国

堤 義明 闇の帝国


母親思いではあったようだ。
しかし、かつての帝王の結末を誰が想像できたであろうか。

株式の知識がない私は、読んでいる途中何度も気を失ってしまった……

社長業、代行します

社長業、代行します。―私は社長代行業。あなたの会社を黒字に変えます!

社長業、代行します。―私は社長代行業。あなたの会社を黒字に変えます!

一番読んでもらいたいヤツは、ウチの社長である。

泣かない女はいない

泣かない女はいない

泣かない女はいない


さえない企業で一生懸命働く主人公。会社の「音」が聞こえるよう。女性にエールを送ってくれるそんな本