知りたがりやの猫
- 作者: 林真理子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/11/19
- メディア: 単行本
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林真理子の小説)「知りたがりやの猫」を読んだ。彼女の作品を読んでいつも思うのだけど個人的に林真理子はエッセイが面白い。「好きな作家は」と聞かれれば間違いなく林真理子をそのひとりに掲げる私。彼女の本はほとんど読んでいるかと思う。なので娘はまだ満足に漢字を読めない頃から「林真理子」=はやしまりこ、と認識していたくらいだ。
近々その林真理子の講演会があるという。平日の夕方、しかも他市でという悪条件であるが、絶対行きたい。仕事がたまっていようが、子供たちにテストがあろうが、もう知らないコトにする。抽選で550名の枠に入ってやろーじゃないの。
九月が永遠に続けば
- 作者: 沼田まほかる
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/01/26
- メディア: 単行本
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ホラー大賞受賞作。
「ウザイ隣人」がいい味を出していた。
どんどん読者を弾き付けて行く文章力は唸らせる。
しかしながら別れた夫の再婚相手の連れ子はあまりにもあっけなく自殺しすぎだと思うし、再婚相手の設定に無理があるような気もする。
この息子みたいにはなって欲しくないなぁ。
電車男
- 作者: 中野独人
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/10/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「エルメスってどこのメーカー?」
とか
ELTの「ギター弾きに似てる」と言われて誰だかわからず
「そんなにカッコよくないですよ〜」
と答えてしまう電車男。すかさず「それって誉めコトバじゃないと思うぞ」
と突っ込みが入るあたりは爆笑する。
しかし私たち世代というか、私はこの電車男の恋にロマンスを感じられない。
2チャンネルでふたりの恋の進行具合を暴露されていた事実を彼女が知っても
「一生懸命だったのね」
なんてあり得ない!!
しゃぼん玉
- 作者: 乃南アサ
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2004/11
- メディア: 単行本
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相変わらず朝がつらい私。もうちょっと、もうちょっとと思いながらついつい本のページをめくっているうちに夜中の2時近くになっていた、なんてコトが以前よりも多くなっている私はどうにかしている。
凄い量の本を乱読している私が、読み終わったあとすごーく爽やかな気持ちになれた本がある。乃南 アサ著の 「しゃぼん玉」。図書館に新刊として入荷した直後に予約を入れたのだが、珍しくハンパじゃない予約者たちがたくさんいて、ごく最近ようやく私の手元に届いた。予約した本が入ったからすぐ取りにこーい、というメールが来たときは(きっともうボロボロのお姿だろうな)と覚悟をしていた。
実は私、図書館をこよなく愛し、支払っている県税の元をとっているようなヤツだけど、人の手で汚れている本は苦手なんである。だからいつも素早くネットから予約を入れ新刊ばかり読んでいる。でも、今回渡された本はとってもキレイ。さすが、県立図書館は太っ腹である。図書館は予約者があまりにも多いと途中でまた同じ本を何冊か買ってくれるので、私みたいに予約戦争に出遅れたのがかえってラッキーってな場合が多々あるのである。
この小説を読んで、人間は環境次第でやり直せるかもなぁ、と思った。確かにもうDNAレベルで救い様の無い畜生もいるけど…。暖かいご飯を食べて、暖かい人たちに接していれば気持ちも暖かくなっていくに違いない。「しゃぼん玉」のようなひったくり常習犯が自分の居場所を見つけるまでナンとも言えない魅力で読者を惹きつけていく。さすが乃南 アサ。
な〜んか最近心がささくれてるのよね、という子持ちのアナタにオススメの本です。