夫の息子

夫の息子

夫の息子

三千花って私が嫌いな女性のタイプだ。不倫して結婚して、また多くの情事を重ねていく。
情事のいいわけもジコチュウそのもの。
最後のどんでん返しは面白かった。不倫のうえ妊娠してしまったのに、夫の子として報告すると
彼は前妻と離婚するときパイプカットの条件を出されたのだった。
結局離婚をし赤ちゃんの父親と再婚してメデタシメデタシで終わっているが、
こういう女性の悪い虫はそのうちまた活動を開始するに違いない。

恋愛小説

恋愛小説

恋愛小説


川上弘美小池真理子篠田節子乃南アサよしもとばななによるお酒がからむ短編の恋愛小説。個人的には篠田節子乃南アサのが面白かった。
昔あれほど好きだったよしもとばなな、最近では集中力を高めないと読めなくなってきた。
トシかなー。

知りたがりやの猫

知りたがりやの猫

知りたがりやの猫


林真理子の小説)「知りたがりやの猫」を読んだ。彼女の作品を読んでいつも思うのだけど個人的に林真理子はエッセイが面白い。「好きな作家は」と聞かれれば間違いなく林真理子をそのひとりに掲げる私。彼女の本はほとんど読んでいるかと思う。なので娘はまだ満足に漢字を読めない頃から「林真理子」=はやしまりこ、と認識していたくらいだ。


近々その林真理子の講演会があるという。平日の夕方、しかも他市でという悪条件であるが、絶対行きたい。仕事がたまっていようが、子供たちにテストがあろうが、もう知らないコトにする。抽選で550名の枠に入ってやろーじゃないの。

ドリームタイム

ドリームタイム

ドリームタイム


「読書」から

読書は潜水に似ている。文章にのめり込むほどに、世界は暗く静かになっていく。

に深く共感。私も毎晩ふか〜くのめり込んでいく。それでなかなか浮上できずに慢性の睡眠不足。



「シェルター」
もなかなか面白かった。


けど、田口ランディの本は相変わらず読みにくい、私にとっては。

九月が永遠に続けば

九月が永遠に続けば

九月が永遠に続けば

ホラー大賞受賞作。


「ウザイ隣人」がいい味を出していた。
どんどん読者を弾き付けて行く文章力は唸らせる。
しかしながら別れた夫の再婚相手の連れ子はあまりにもあっけなく自殺しすぎだと思うし、再婚相手の設定に無理があるような気もする。

この息子みたいにはなって欲しくないなぁ。

電車男

電車男

電車男

エルメスってどこのメーカー?」

とか


ELTの「ギター弾きに似てる」と言われて誰だかわからず
「そんなにカッコよくないですよ〜」

と答えてしまう電車男。すかさず「それって誉めコトバじゃないと思うぞ」
と突っ込みが入るあたりは爆笑する。


しかし私たち世代というか、私はこの電車男の恋にロマンスを感じられない。
2チャンネルでふたりの恋の進行具合を暴露されていた事実を彼女が知っても
「一生懸命だったのね」
なんてあり得ない!!

しゃぼん玉

しゃぼん玉

しゃぼん玉

相変わらず朝がつらい私。もうちょっと、もうちょっとと思いながらついつい本のページをめくっているうちに夜中の2時近くになっていた、なんてコトが以前よりも多くなっている私はどうにかしている。


凄い量の本を乱読している私が、読み終わったあとすごーく爽やかな気持ちになれた本がある。乃南 アサ著の 「しゃぼん玉」。図書館に新刊として入荷した直後に予約を入れたのだが、珍しくハンパじゃない予約者たちがたくさんいて、ごく最近ようやく私の手元に届いた。予約した本が入ったからすぐ取りにこーい、というメールが来たときは(きっともうボロボロのお姿だろうな)と覚悟をしていた。


実は私、図書館をこよなく愛し、支払っている県税の元をとっているようなヤツだけど、人の手で汚れている本は苦手なんである。だからいつも素早くネットから予約を入れ新刊ばかり読んでいる。でも、今回渡された本はとってもキレイ。さすが、県立図書館は太っ腹である。図書館は予約者があまりにも多いと途中でまた同じ本を何冊か買ってくれるので、私みたいに予約戦争に出遅れたのがかえってラッキーってな場合が多々あるのである。


この小説を読んで、人間は環境次第でやり直せるかもなぁ、と思った。確かにもうDNAレベルで救い様の無い畜生もいるけど…。暖かいご飯を食べて、暖かい人たちに接していれば気持ちも暖かくなっていくに違いない。「しゃぼん玉」のようなひったくり常習犯が自分の居場所を見つけるまでナンとも言えない魅力で読者を惹きつけていく。さすが乃南 アサ。


な〜んか最近心がささくれてるのよね、という子持ちのアナタにオススメの本です。